体質は変えられない?40代からの「体質改善」のホントのところ。
あっという間に4月も3週目。花粉症のピークが落ち着いてきた方もいらっしゃるかもしれませんね。新学期や引越し、仕事の環境変化など、4月は心身ともに「変化」が起こりやすい季節ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日、数年ぶりに「いつものトコロじゃない美容院」へ行きました。そこで美容師さんと盛り上がったのが、こんなお話です。
「髪質改善って、いつまで響く言葉なんでしょうね〜」
私たちの世界でいえば、「体質改善」や、なぜかずっとシェアを獲得している「骨盤のゆがみ」という言葉がそれにあたります。でも、現場のプロが100%納得して使っている言葉ではないこともあるんです。
実は、「事実」と「真実」は必ずしもイコールではありません。
1.美容院の「髪質改善」から見えた意外な真実
「髪質改善」や「体質改善」。これらは、誰かが最初に言い出した「当たりの言葉」なのだと私は思っています。なぜなら、分かりやすいし、みんなが欲しがるものだからです。でも、その本質を紐解くと、意外な事実が見えてきます。
①「みんなが欲しい言葉」の裏側にあるもの
世の中には「キャッチコピー」として定着している言葉がたくさんあります。
こちら側(経営・広告担当をする側)に来てようやく分かりましたが、お客様が「欲しい!」と思う言葉と、医学的・生物学的に正しい言葉がズレていることは少なくありません。
②髪は「死んだ細胞」?
実は、今目の前に見えている髪の毛は「死んだ細胞」です。本当に生きている細胞が活動しているのは、頭皮の中。いかにこの「内側」をきれいに代謝してもらうか、すべてはそこにかかっています。
確かに、最近では、お肌の角質層(いわゆる死亡細胞)の状態が、お肌を生み出すところ(生きている)に伝達され、角質層の状態が良い方が、当然お肌もよりよく生み出されていくことはわかってきました。(お化粧品が届くのは角質層まで)そのために、私たちは化粧水や美容液を使っているのです。
頭皮も皮膚ですから、同じだと思います。

…ちなみに、コラーゲンを塗っても、コラーゲンはできませんし、コラーゲンを飲んでも、「コラーゲンとして」そこに張り付くわけではないんですよ(笑)この話もまたいつか。
2.東洋医学の知恵「髪は血余(けつよ)」とは?
東洋医学では、髪の毛のことを独特な名前で呼びます。その言葉を知ると、なぜ表面的なケアだけでは足りないのかがよく分かります。
①血液の余りが髪
東洋医学では、髪を「血余(けつよ)」と言います。文字通り、血の余り。
血液の状態や血行の良し悪しが、髪の「生きざま」を決めると言っても過言ではありません。
②18歳でもパサつく?
「体質という設計図」の個性があります。滋潤力(うるおう力)のある18歳の子でも、艶々の髪の子もいれば、もともと、潤いが少なく乾燥しやすい子もいます。
これは年齢だけでなく、血液型のような「持って生まれた体の設計図(体質)」による違いなのです。(かさつく理由も体質の中に隠れているのです)
3.体質改善の誤解|A型がB型になれないのと同じ
私が「体質改善」という言葉をあまり使いたくないのは、体質を「悪いもの」として否定してほしくないからです。体質とは、その人が持って生まれた大切な「個性」です。ちなみに、東洋医学ではその考え方のもとに、『証』をたててカラダの治癒力を上げる治療を大切にしています。決して、「体質(個性)」を根本からひっくり返そう!という考えはないのです。それについて、少しだけ深堀しますね。
①「体質」は変えるものではなく、知るもの
例えば、A型の人が「体質が悪いからB型に変えよう!」とするのは少し変ですよね。それと同じで、体質は「改善」して別のものに作り変えるものではなく、血液型のように「受け入れる」ものだと私は考えています。
②私たちが本当に解決すべきは「体調のエラー」
問題は「体質」そのものではなく、その個性に無理がかかって出ている「悩み(不調)」です。
あなたの「むくみやすい」は、本当に体質でしょうか?
外で元気に走り回っていた幼少期、本当にむくんでいたでしょうか?
「太りやすい」も同じです。
今は、代謝が落ちて「燃える量 < 燃料」という公式が成り立っているだけかもしれません。
もちろん更年期でエストロゲンが減れば、味方が減って「条件的に」太りやすくはなります。
でも、みんなが太るわけではありません。
確かに「水のコントロールが苦手(腎虚)」や「貯めるのが得意(脾虚)」といったタイプはありますが、その個性を否定するより、「今のエラーを整えるための対策を打つ」。
目指すべきは、無理な体質転生ではなく「体調改善」にフォーカスすることだと、思っています。
②複雑な不調を紐解く|鍼灸師の視点
例えば、お腹にエラーが出やすい「脾虚(ひきょ)」さんが、ストレスで頭痛まで頻発するようになったら病は複雑化しています。私は「体質に戻す」ことをテーマに、ズレた不調を緩和しつつ、その方の土台を底上げする東洋医学てきな治療を選択します。
5.5年後の自分を救う「心が潤う生活」の作り方
年齢を重ねれば、どうしても「潤い」は減っていきます。白髪もできるし、髪も抜けます‥‥。
これは避けられない事実です。
でも、だからといって諦める必要はありません。
①最強の法則
「心が潤う」生活をすると、ホルモンの働きでカラダも潤うという法則があります。
髪質改善や体質改善を望むなら、まずは心の乾きを癒してあげることが先決かもしれません。
「心が潤えば 体も潤う」は、全く気休めではないのです!
②自分の「LIKE(好き)」が、最高のウィズエイジング
本気で「体質」や「髪質」などの悩みから解放されたいのなら、生活を整え、自分の心が潤う「LIKE(好き)」を見つけることなんじゃないかな?と私は思っています。
自分の弱点を知り、自愛する術を持っていれば、5年後、10年後の自分を怖がる必要はなくなります。
6.軽やかな生活をあなたへ
今悩んでいる「体質」「髪質」の悩みは、一旦「そういうタイプかも?」と受け入れてしまうと楽かもしれません(笑)
…ちなみに私は滋潤力が低いため、小さき頃から、ありとあらゆるところが「乾燥」傾向にあります。これはもう、受け入れました(笑)
その上で、3年後、5年後の自分のために何ができるか。
それは、特別なことではなく、日々の「生活」をほんの少し、今からでも丁寧に整えてあげることです。
失われたものや、もともとそれほど多く持っていなかったものに心を割かれるよりも、今ある体の状態を受け入れて心が潤うことを大切に。
その上で、運動が足りていないなと感じるのなら運動を。
食生活が雑だなと思えば、食事を変えてみる。
睡眠が足りていない方なら、いつもより30分早く寝るようにする。
自分に都合のいい言訳をしそうになる時こそ、明日のカラダとココロが喜ぶ方を選択してみてください。
声を大にして言いたいのは、サプリメントを飲んだだけでは、絶対に体質も髪質も変わらないという事です(将来どうなるかはわかりませんが)。
あくまでも、生活改善ができてきたら、または、それを取り組みながら、良質なサプリを、「材料」して取り込んで上げたらいいんじゃないかな?と思っています。
・・・・だって、運動不足と栄養不足と睡眠不足でドロドロの血液に宝物を乗せても、たぶん、それ、目的地までは到達できませんから。
鍼灸で血行を良くしても、血液自体をサラサラにするのはなかなか難しいのです。
やはりここは、「生活改善」この1%の取り組みが、来年の私を、「1歳若返らせる」コツなんじゃないかな?と、本気で考えて、今日も元町で真面目に鍼灸治療をしている、院長のヒトリゴトでした。