【プロが詳しく解説】更年期のお腹太り対策!姿勢とめぐりを整える簡単セルフケア
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「最近、食べる量は変わっていないのに、なぜかお腹周りだけにお肉がついてきた……」
「お気に入りのスカートのウエストがきつくなって、ショックを受けている」
最近、そんな体の変化に戸惑っていませんか?
実は、更年期以降の「お腹太り」は単なる食べ過ぎや運動不足だけが原因ではありません。
この記事では、治療家×ヨガトレーナーとして20年以上、多くの女性の体と向き合ってきた経験から、更年期以降の女性に向けて、無理なくスッキリしたお腹周りを取り戻すための具体的な対策をお伝えします。
キツイ食事制限や、体力に見合わないハードな運動は不要です。
きっとこの記事を読み終える頃には、あなたの体作りが「痩せやすい体質」へとシフトし始めるはずです。
1:なぜ更年期は「お腹」から太るのか?その原因を解説

更年期に入り、「食事量は変わらないのに、お腹周りだけが厚くなってきた」と感じるのは、あなただけではありません。これには女性ホルモンの減少が深く関わります。
①:女性ホルモンの減少が「脂肪のつき方」を変えてしまう
更年期を迎えると、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」が急激に減少します。
このエストロゲンには、実は脂質の代謝を助け、内臓脂肪を溜め込みにくくする働きがあるのです。
若い頃はエストロゲンが守ってくれていたため、脂肪は二の腕や太ももなどの「皮下脂肪」として分散されていました。
しかし、ホルモンが減少すると、脂肪はダイレクトに「内臓脂肪」としてもお腹に溜まりやすくなります。
「昔と同じように食べているのに太る」のは、あなたの努力不足ではなく、体のシステムが変わったから。
これは、更年期という女性なら誰でも通過する体のシステム変更のため、避けては通れません…。(涙)
そして、30代以降に運動習慣もなく筋肉量も少ない状態ですと、エネルギーを使う代謝が下がっており、今までと同じように食べてしまえば、摂取した栄養は無限ストックである「脂肪細胞」にどんどん溜め込まれていきます。
つまり「使う」場所が確実に減った&「ストック場所が増えている」ということなのです。
しかし!だからと言って全員が太る訳じゃないんです。
更年期に入るまでの体力や筋力、運動習慣やセルフケアの出来具合によって、大きく道が分かれてくるのも事実です。
【オマケ】運動習慣あり?なし?が大きな分かれ道
実は運動習慣がある女性は、そうでない女性に比べて、ホットフラッシュ(顔のほてり)や気分の落ち込み、不眠などの症状が軽い傾向にあることが多くの研究*で示されています。
- 脳内物質の影響: 運動によって分泌される「セロトニン(幸せホルモン)」が、更年期特有のイライラや不安を打ち消すクッションになります。
- 自律神経のタフさ: 運動を続けている人は、自律神経が「温度変化」や「ストレス」に対して適応しやすくなっています。そのため、ホルモンバランスが乱れても、体がパニックを起こしにくいのです。

筋肉にもエネルギーは「多少」蓄えられますが、脂肪細胞は「メガバンク」のように莫大に「貯金…」いや、「貯脂肪」できる場所なんです…汗
【多くの研究*:参考データ】
・英国の「10,000人規模の追跡調査」: 若い頃からの身体活動量と、更年期症状の重症度には反比例の関係があることを報告。
・日本老年医学会 論文: 「プレ更年期(40代前半)」からの筋力維持が、将来のサルコペニア(筋肉減少)予防に決定的な差を生むという研究。
・NAMS(北米更年期学会): 「運動は更年期の万能薬」として、発症前からの習慣化を強く推奨。
②:基礎代謝の低下を招く「隠れ筋肉減少」の正体
私たちは何もしなくても、生きているだけでエネルギーを消費しています。これが「基礎代謝」です。しかし、40代・50代になると、この基礎代謝が驚くほど低下します。
そして代謝熱を多く生み出す筋肉が、知らぬ間に減ってしまっているのも怖いところです。
筋肉は熱を生み出す工場のようなもの。筋肉が減ると工場が閉鎖されるようなもので、エネルギーが燃え残り、脂肪として蓄積されます。
50代の基礎代謝は、20代の頃に比べると1日あたりおにぎり約1個分も減ると言われています。
つまり「昔と同じ」は、今の体にとっては「食べ過ぎ」になってしまうのが現実なのです。
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③:40代・50代特有の「反り腰」がぽっこりお腹を加速させる

更年期の体型変化に拍車をかけるのが、長年の生活習慣で身についた「姿勢の崩れ」です。
筋肉の減少と共に、お腹がぽっこり出ている方の多くに共通するのが「反り腰」です。
・・・と、よく言われますが、実際のところは、反り腰というよりも「スウェイバック(お腹を前に突き出し、背中を丸めて寄りかかるような立ち方)」の方が非常に多く見られます。(骨盤前傾&スウェイも間々あります)
年齢とともに背中が丸くなって重心が後ろに移動し、本来なら使われるべきお腹の筋肉を使わないで、膝や股関節に負担をかける姿勢で立ってしまうパターンが非常に多くみられます。
(だから、姿勢の悪い方は股関節や膝、足首の痛み、腰痛が頻発します)
「脂肪がついた」だけでなく、「姿勢によってお腹を押し出している」状態。
これを解消しない限り、どれだけ食事を制限しても、お腹のラインはスッキリしません。
2:更年期太り解消の鍵は「姿勢」と「骨盤」にあり

お腹痩せと聞くと、つい「腹筋運動」を思い浮かべる方が多いですが、実は更年期の体には逆効果になることもあります。まずは脂肪が燃えやすい「体の土台」を整えることが、最短の解決策になります。
これは、更年期以降の60代、70代のクライアントさんからも度々ご質問をいただくのですが、良かれと思って始めた腹筋…あんまり効果が出てこない‥‥。なんなら腰が痛くなっている‥‥。と。
「腹筋」は正しく効果的に行うにはコツが必要です。
そして、腰痛がある方ほど、高確率で「腰に負担がかかりやすい腹筋(シットアップ)」を自己流で頑張ってしまっているシーンがとても多いんです。
体脂肪を落としたいのならば、まずは「有酸素運動」が最も負担が軽く、効果的であると私はお伝えしています。
ヨガトレーナーとしての立場からも、40代以降で「ムキムキになりたい!」という方以外は、まずは「有酸素で燃える体を作る」のが最適解だと私は考えています。
①:姿勢が崩れると代謝が落ちる理由

姿勢が崩れて猫背や反り腰…それらも含んだ「スウェイバック」になると、本来あるべき位置にいた内臓が重力に負けてググッと下に垂れ下がってしまいます。これが、いわゆる「内臓下垂」の状態です。
内臓が正しい位置にないと、それぞれの臓器の働きが鈍くなり、消化吸収や排泄の力が落ちてしまいます。
結果として代謝が下がり、お腹周りに脂肪を溜め込みやすい体質になってしまうのです。
お腹を凹ませる第一歩は、内臓を元の位置に戻してあげる「姿勢の矯正」にあります。
②:骨盤底筋の緩みが招く「下っ腹ぽっこり」のメカズム

もう一つ、更年期世代の女性にとって無視できないのが「骨盤底筋(こつばんていきん)」の存在です。
これは骨盤の底でハンモックのように内臓を支えている筋肉ですが、加齢やホルモンの変化で緩みやすくなります。
この「底」が緩んでしまうと、内臓を支えきれなくなり、下っ腹がポコッと突き出てしまいます。筋トレで無理やりお腹を凹ませようとする前に、まずはこの「ハンモック」をピンと張る意識を持つことが、スッキリしたウエストラインを作る近道です。
③:正しい姿勢を維持するだけで、毎日の消費エネルギーは変わる
「正しい姿勢を保つこと自体が、実は最高の有酸素運動になる」と言ったら驚かれるでしょうか。
背筋を伸ばし、骨盤を立てて座るだけでも、体幹の筋肉は常に使われています。
逆に、背中を丸めて座っていると、これらの筋肉は完全に「お休みモード」になります。1日の中で姿勢を意識する時間を増やすだけで、ジムに行かなくても日々の消費エネルギーは着実に底上げされるのです。
とはいえ、それだけでお腹の脂肪がスッキリするかと言われたら、まだ足りないのですが、習慣として姿勢を意識しておくことはメリットしかありませんので、ぜひ試してみてください!

ここで重要なのは、背中の筋肉ばかりに意識があると、あっという間に背中が疲れてガチガチになってしまいます。へそからみぞおちをグッと上に引っ張って、自然と背骨が安定するような意識が大切です
3:めぐりを改善!代謝を底上げする「3つの生活習慣」

更年期は自律神経が乱れやすく、血流が滞りがちです。東洋医学では、エネルギーである「気」が「血」や「水」を動かす原動力を担っていると考えます。
例えば、気が動いていない場合や、気が詰まって「イライラ」すると、食欲で「発散」という悪循環に!というご経験はありませんか?
異常な食欲も、実は気を巡らせて上手に「気分を発散(詰まった気を外に出す)」という方法が取れれば、少しずつ「食べる執着」からも解放されてくるはずです!
①:深呼吸で横隔膜を動かし、内臓マッサージを行う
忙しい毎日を送っていると、どうしても呼吸が浅くなりがちです。呼吸が浅いと、お腹の中にある大きな筋肉「横隔膜」が十分に動きません。
実は、深い呼吸で横隔膜を上下させることは、内臓への直接的なマッサージになります。これによって内臓の血流が良くなり、代謝スイッチがオンになります。
ひところ流行った「ロングブレスダイエット」はとてもいい手法だと思うので、私もよくお客様にお伝えしています。1日に数回、深呼吸を取り入れるだけで、お腹の中から温まり、痩せやすい環境が整います。
②:シャワーだけで済ませない!「湯船」が脂肪燃焼を助ける
更年期のお腹痩せには「湯船に浸かること」も効果的です。
体温が1度上がると、基礎代謝は約12〜13%上がると言われています。免疫力もアップすることが分かっています。
お風呂で芯から体を温めることで、滞っていた血流(めぐり)が改善し、水圧のマッサージも加わり、老廃物の排出もスムーズになります。
40度前後のお湯に15分ほど浸かる習慣が、翌朝のお腹のスッキリ感を作ってくれます。
※注意:42℃以上のお風呂では、交感神経が働き過ぎてしまい、かえって負担になることも。お湯の温度は40℃程度にするのがお勧めですよ!
③:良質な睡眠が「成長ホルモン」を出し、脂肪を分解する
意外かもしれませんが、睡眠不足は「太る原因」に直結します。
私たちが寝ている間には「成長ホルモン」が分泌されますが、このホルモンには強力な脂肪分解作用があるのです。
睡眠が浅かったり短かったりすると、この脂肪燃焼のチャンスを逃してしまうことになります。
特に更年期は眠りが浅くなりやすい時期。寝る前のスマホを控え、部屋を暗くして「脂肪を燃やす時間」としての睡眠を大切にしてくださいね。
4:【実践】自宅で1分!お腹を凹ませる簡単セルフケア
運動が苦手な方や、忙しくて時間が取れない方でも続けられるワークをご紹介します。激しい動きは必要ありません。自分の体と対話するように行ってみてください。
①:30秒で整う!お腹の筋肉を呼び覚ます「ドローイン」

「ドローイン」とは、お腹を凹ませたまま呼吸をするエクササイズです。これにより、天然の腹帯とも呼ばれるインナーマッスル「腹横筋(ふくおうきん)」が鍛えられ、内臓を正しい位置にキープできるようになります。
やり方は簡単です。背筋を伸ばして立ち、鼻から息を吸ってお腹を膨らませます。
次に、口から細く長く息を吐きながら、お腹を背中にくっつけるようなイメージで最大限に凹ませていきます。
その凹ませた状態をキープしたまま、浅い呼吸を30秒繰り返すだけ。
通勤中やキッチンでもできる「即席トレーニング」です。
②:ガチガチの股関節をほぐし、下半身のめぐりを促すストレッチ

更年期にお腹が太りやすい人は、股関節周りが硬くなっていることが多いです。
股関節は大きなリンパ節がある「めぐりの要」。
ここをほぐすと、下半身の冷えが取れ、お腹周りの代謝も上がります。
(とはいえ、大体この場所は冷え固まっていて、皆さんとても痛がる傾向があります💦一人でできない時は、是非施術を受けてくださいネ。温めながら行うと、痛みが軽減しますよ!)
内腿に肘を充てて、しゃがんで開脚するストレッチ「(イラスト↑参照)」がおすすめです。
体が丸まらない様に、しゃがんだ後もしっかり背筋を伸ばしてきれいな背中を作りましょう!
痛気持ちいいところで止めて、ゆっくり5回深呼吸します。
これだけで骨盤周りの血流が改善し、足の浮腫みも取れやすくなりますよ!
③:デスクワーク中にもできる!骨盤を立てる座り方のコツ
「座りっぱなし」は更年期太りの大敵です。
座っているときは、左右のお尻にある尖った骨「坐骨(ざこつ)」に均等に体重を乗せることを意識してください。
多くの人が、骨盤が後ろに倒れた「ずっこけ座り」になっています。
椅子に深く腰掛け、骨盤を垂直に立てるだけで、腹筋が自然と使われます。
「1時間に一度は坐骨を確認する」という小さな習慣が、3ヶ月後のウエストラインを変えてくれます。
こんなことをいうのもなんですが、月に1回プロに施術をうけて放置するくらいなら、正しいセルフケアを毎日コツコツ行う事の方が効果があると私は思っています。
それくらい、セルフケアの効果は高いので、「正しい方法で」コツコツを大切にしましょう!
5:更年期のダイエットで「やってはいけない」3つのこと
20代・30代の頃と同じダイエット法は、更年期の体には負担が大きく、逆効果になるリスクがあります。
健康を守りながら美しくなるために、避けるべきポイントを押さえましょう。
①:過度な食事制限は「リバウンド」と「老化」を早める
「太ったから食べない」という選択は、更年期には最も危険です。
そして、多分あまり痩せません。
私自身の過去の体験からも実感していますが、栄養が不足すると体は危機を感じて、さらに脂肪を溜め込もうとします。
また、タンパク質不足は肌のハリを失わせ、実年齢以上に老けて見える原因にもなります。
②:無理なジョギングや筋トレが関節を痛める原因に
痩せようと思って急に走り出したり、ハードな腹筋運動を始めたりするのは控えましょう。
更年期はホルモンの影響で関節や腱が傷みやすい時期です。
膝や腰を痛めて動けなくなってしまっては本末転倒。
まずは「整える」ことから始めるのが鉄則です。
もしも「背中を大きく丸めて床から頭を起こす腹筋」をされているようなら、今すぐ別の方法に切り替えることを強くお勧めします。

③:単品ダイエットによる栄養不足が自律神経を乱す
「バナナだけ」「サプリだけ」といった極端なダイエットは、繊細な更年期の自律神経をさらに乱してしまいます。
結果として「ストレス食い」を招く悪循環に陥りやすいため、バランスよく栄養を摂ることを心がけましょう。
私が行き着いた答えとしては、「脳がストレスを感じているダイエット」は失敗する、ということです。
食べることをやめるより、動くことを選ぶ方がずっと理にかなっているんです。
まとめ:更年期の体型変化は「自分を労わる」チャンス

更年期のお腹太りは、決してあなたの努力不足ではありません。
これまでの人生を頑張ってきた体が、少し方向転換と調整を求めているサインなのです。
今回ご紹介した「姿勢」と「めぐり」を整えるケアは、どれも小さなことばかり。
ですが、この積み重ねが5年後、10年後のあなたの健康と美しさを支える「一生モノの財産」になります。
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