40・50代の肩の痛みにマッサージは効かない?痛みを繰り返さない整える習慣
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—-この記事は、マッサージではなかなか肩こりが治らないあなたのために書きました—–
この記事3つのポイント
- 肩は被害者? マッサージだけでは治らない意外な理由
- 整えて動かす! 鍼灸師・ヨガ講師が教える新習慣
- 5分でリセット! 背中を呼び起こす「キャット&カウ」ご紹介
なぜマッサージだけでは肩の痛みが繰り返されるのか?
今日は肩の痛みや強い肩こりについて、マッサージで解決できる?できない?というお話をしてみようと思います。
肩が痛いと、つい痛む場所をグイグイと揉みたくなりますよね。
しかし、多くの場合、「肩こり」は肩そのものが悪いわけではありません。
よく耳にするようになった「ストレートネック」も、首だけでの問題ではなく、首を背中側から支えている筋肉と前側の筋肉のバランスが崩れることが肩こりや首コリの原因になってきます。
肩コリ・肩痛は背中がカギを握る

背中が動かない肩こりが続出
肩の強いコリや痛みには幾つか理由はありますが、私が確実に思うのは、背中の筋力不足です。
長時間のデスクワークやスマホ操作で背中の筋肉がサボった状態になると、肩の関節や周囲の筋肉に過度な負担がかかり、痛みとしてサインを出してしまいます。
つまり、肩を揉むよりも先にすべきことは、「サボっている背中を呼び起こし、整えて動かすこと」なのです。
特に、臨床の場で様々なお体に触れていると、改めて感じますが、慢性的な肩こりを持っていらっしゃる方は、肩甲骨の周囲もガチガチに固まっていることが多いですね。
あなたの肩こりも、背中がガチガチではありませんか??
というのも、本来、腕を支えたり動かしたりするはずの「背中の筋肉(広背筋・僧帽筋下部など)」が、筋力不足や運動不足で働かなくなっていることで、肩の位置がアンバランスになります。
すると、特定の筋肉ばかりに負担がかかって、いつも同じような場所に「肩こり」として現れてくる…
いわゆる「肩こり」は、その場所の血行が悪くなって、酸欠になっています。
これにより、痛み物質が放出されて「痛み」として感じていますから、温めたり、マッサージなどでウォッシュアウトしてあげれば、「一時的に楽になる」ことは確かにあります。
マッサージが「一時しのぎ」になってしまう理由
ゆえに、マッサージで肩をほぐすと、その場では血流が良くなり楽になります。
しかし、土台である「背中の筋力不足」や「姿勢の崩れ」がそのままだと、日常生活に戻った瞬間、また肩に負担が集中します。
これが「マッサージに行ってもすぐ戻る」ループの正体です。
本当に解決するためには、ほぐすことが解決策ではないという事なのですね。
ストレッチも、同じです。
ストレッチすることで、一時的に筋肉の緊張が解かれて血行が良くなるために、楽になります。
しかし、根本的な「血行が悪くなる姿勢」の習慣が繰り返されれば、やはり同じところが凝ってしまうのは理解に易いと思います。
ただし、ストレッチやマッサージが意味がないという訳ではないんですよ!
忘れてはいけないのは、「ストレッチしている時間」「マッサージしている時間」よりも、圧倒的に「凝るような姿勢」をしている時間の方が長いという事が、問題なのです。
そして、このことを解決するためには「マッサージだけでは根本解決に足りないよ」というお話です。
40・50代特有の身体的変化とメカニズム
更に、40代~50代になると、ホルモンバランスの変化や基礎代謝の低下により、若い頃と同じような体の回復力は期待できません。
筋肉が硬くなりやすく、一度凝り固まると、ストレッチや鍼治療・マッサージ治療を施しても「悪い方に戻る力」も強くなります。
ご存知ですか?背中には交感神経(だけ)が張り巡らされています。
更年期は交感神経優位に傾きやすいために、背中の交感神経も緊張しやすい状況になります。
このことが余計に背中~肩周りの血管収縮を引き起こして、血の巡りが悪くなるのも要因の一つです。
ゆえに、この年代だからこそ、根本的なアプローチが、かなり重要になるのですね。
実は、病院のカウンセリングや、自己診断チェックの『更年期症状チェックリスト』には、「肩こり・腰痛はありますか?」という項目もあるんです。
若いころから肩こり・腰痛持ちだと、「更年期と関係あるの??」と思うかもしれませんね。
実は、こうした理由で(交感神経優位になる・血行不良に拍車がかかる・関節の潤いが激減する)40代以降の肩コリは、放置すれば、もっと厄介な状態に陥る可能性が高いよ、という事なんですよ。
肩の痛みの正体は「背中のサボり筋」にあり

特に、デスクワークやスマートフォンの長時間使用によって、猫背や巻き肩の姿勢になりがちです。これにより、背中にある大きな筋肉「広背筋(こうはいきん)・僧帽筋下部繊維など」が十分に機能せず、「サボり筋」となってしまいます。
現代人に多い「働かない背中の筋」が肩を壊す
背中にある大きな筋肉「広背筋(こうはいきん)など」が十分に機能せず、「サボり筋」となってしまいます。
広背筋や肩甲骨周囲の筋肉が働かないと、肩甲骨の動きが悪くなり、肩関節に大きな負担がかかり、慢性的な痛みに繋がってしまうのです。
また、背中の真後ろの筋肉ばかりではなく、肋骨に沿ってついている「前鋸筋」という筋肉も漏れなくガチガチになっているパターン本当に多いんです。
ストレッチする際に、前後だけではなく、横の動きも加えてあげることをお勧めします。
そして、五十肩やインピンジメントといった肩の疾患まで進行してしまった場合、大体「体の横」「腋の下」といった筋肉もガッチガチになって動けなくなっているケースが多いですね。
U.のメソッド:「整える」と「動かす」の重要性
当院が提案するのは、ただ痛みを抑えるだけの対症療法ではありません。
痛みが生じにくい体を取り戻すための、根本的なアプローチです。それは、硬くなった筋肉を「整える」ことから始め、サボっている筋肉を「動かす」ことで、本来の体の機能を取り戻すというもの。
この2つのステップを習慣にすることで、痛みのループから抜け出すことができます。
というのも、鍼治療やマッサージ療法では、「緩める」ことは得意ですが「強さを出す」ということは苦手なのです。
癒しや治療で「緩む」ことも大切なのですが、サボっているコ(筋肉)は働かせることが「治療」になります。
つまり、ストレッチで「伸ばす」ことだけでなく、筋ポンプ運動で「縮めて動かす」ことも大切だということです!
痛みを繰り返さないための「整える」2ステップ習慣

ヨガの準備運動的な動きで、「キャット&カウ」というリズミカルに背骨を下から上まで連動させるポーズがありますが、ご存知ですか?(イラスト)
当院でも、よくクライアントさんに紹介する「簡単」で「すぐできる」エクササイズです!
体が温まったら、背骨全体と背中の筋肉を優しく動かす「キャット&カウ」で、サボっている背中を目覚めさせましょう。
ステップ1:まずは温めて筋肉を「整える」
筋肉が冷えて固まったまま無理に動かすのは逆効果。まずは血流を促してリラックスさせましょう。 楽に温められておすすめは、蒸しタオル(ホットタオル)や赤外線パネル(家庭用で安価なものが沢山出ていますよ!)です。
背中全体にかけてじわ〜っと温めるだけで、副交感神経が優位になり、筋肉が動き出す準備が整います。
そこまで支度するのは面倒くさい!というときは、お風呂の後にやるのが一番楽ですし、それも面倒くさい時は、2~3分、脱力系ダンスのように体をユラユラ、息が弾む程度に自由に踊ってみてください!(真面目におススメ(笑))
ステップ2:背骨と広背筋を動かす「キャット&カウ」
体が温まったら、「キャット&カウ」で背中全体を柔軟に動かしましょう。これは広背筋はもちろん、背骨周りのインナーマッスルにも働きかけ、姿勢の改善に効果的です。

カウポーズ:四つん這いにしたときに膝が痛ければタオルを引いてくださいネ。腰を反らせるのではなく胸を引き上げるイメージで。

キャットポーズ:お尻にしっぽが生えているイメージで、しっぽを巻き込むように骨盤も転がします。
- 四つん這いになり、肩の真下に手首、股関節の真下に膝を置きます。
- 息を吸いながら、ゆっくりと背中を反らせておへそを床に近づけ、目線は斜め上に向けます(カウポーズ)。
- 息を吐きながら、背中を丸めておへそをのぞき込み、背中を天井に引き上げます(キャットのポーズ)。
- 呼吸に合わせて、この動きを5〜10回繰り返しましょう。
この動きを丁寧に行うことで、背骨の柔軟性が高まり、背筋群が活性化され、肩への負担が劇的に減っていきます。
日常生活で背中のスイッチを入れる姿勢のコツ

常に完璧な姿勢を保つのは難しいですが、普段から「肩甲骨を寄せる」「おへそを少し引き上げる」といった意識を持つだけでも、背中の筋肉は働きやすくなります。
特に座っている時間が長い方は、30分に一度は軽く背伸びをするなど、意識的に体を動かす習慣をつけましょう。
頑張りすぎた日はプロのマッサージを賢く活用しよう

ここまで「背中を動かすことが大切」とお伝えしてきましたが、「それでも、もうクタクタで動く気力もない…」という時もありますよね。
お仕事や家事で限界まで頑張り、心も体もガチガチになっている時は、無理にセルフケアだけで解決しようとしなくても大丈夫です。そんな時こそ、一度プロの手を借りてください。
「動かす気力」がない時こそ、プロの手でリセット
固くなり過ぎた背中や肩周りは、セルフケアで動かそうと思っても、なかなか上手に動かせないというケースも実は結構あるんです。
例えば、ヨガの動画を見ながら動いても、「なんかうまくできていないかも?」と感じたことがありませんか?
これは、普段使わない筋肉を使うようにするにはコツがいるのですが、一人だとなかなかそれが難しいんですよね。
私も、ストレッチをお教えする時に「え??これ合ってます???」と、かなりの確率で聞かれます(笑)
一度でスッと体が理解できる方もおられれば、「うまく力が入れられない!」と悪戦苦闘される方も少なくありません。
それだけ、体のクセというのは自分が思っている以上にしみついて「自動化」されてしまっているという事なんですね。
副交感神経を優位にして血行を促進するメリット
当院のマッサージ療法は、ただ揉みほぐすだけではありません。「めぐりの鍼」でリラックス効果を高め、副交感神経を優位に導くことで、全身の血行を整え、体が過剰に緊張した状態を(アイドリング状態)解きます。
その深いリラックス状態から、こわばった筋肉の緊張を緩め、治療後も自然治癒力を高める効果が期待できます。
施術×ヨガエクササイズが最短ルートになる理由
「疲れすぎて自分では動かせない」という状態から、プロの施術で一度ニュートラルに戻す。
体が軽くなって、心に余裕が生まれた状態なら、ヨガやストレッチもより効果的に行えます。
「プロの施術で一度整える」&「自分で動かし、習慣にする」
この相乗効果こそが、痛みのない体を手に入れる最短ルートだと、私は考えています。
鍼灸やマッサージ療法は「緩める」ことは得意です。
でも、働いていない筋肉を「強くする」「働かせる」ことは苦手です。
だからこそ、「緩める⇔動かす」はセットでケアできれば、長持ちする体に生まれ変わります!
運動が苦手…それでも全く問題ないんですよ!
「動かす」ことで体は変わっていきます。体が硬い人こそ、「ストレッチよりもまずはエクササイズ」がおススメです!
まとめ:40・50代から始める体作り
40・50代の強い肩こりや、動かしたときの肩痛は、放置してはいけません。
30代の頃とは違う体の状況も相まって、後に五十肩や、厄介な肩の症状を引き起こしかねないからです。
そして、一時的なマッサージだけでは根本解決になりません。
痛みの原因の根本が「筋肉のアンバランス(特に背中が弱い)」にあることを理解し、「整えて、動かす」習慣を日常に取り入れることが、何よりも重要ですよ!
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マッサージに頼り切らない生活習慣を
特に当院ではオイルマッサージがメニューにありますが、深い癒しと、癒着した筋肉をリリースできるため鍼灸と併せて使っています。
しかしながら、これまでお話したように、これは「解決法」ではなく「解決するための近道」として用いています。
リリースした後に、ご自身で日常動作を少しでも変えていけるようになれば、1日でも長く「楽」が続くと考えています。
そして、痛みのためのマッサージではなく、楽が続くためのコンディショニングとして「心地よい癒し」のケアをしていただけることが、私の理想であり、あなたの「軽やかなカラダ」作りになるのではないかと考えています。
当院が提案するトータルケアの形
当院では、鍼灸やマッサージで凝り固まった体を深く整え、その上で簡単なエクササイズを通じて、ご自身で体を動かす方法をお伝えしています。
もし「どこから始めたらいいかわからない」「今の痛みを一度リセットしたい」と感じたら、いつでも当院へご相談ください。
当院では、あなたが痛みを繰り返さない「一生モノの動ける体」を手に入れ、毎日を笑顔でアクティブに過ごせるよう、全力でサポートいたします。

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横浜元町の鍼灸スタジオ「AcuStudio U.(アキュスタジオ ユー)」 独自の「U.スタイル」で
あなたの10年先の軽やかなカラダ作りを丁寧にサポートします。